中国の真珠取引市場

中国淡水真珠の取引は、始めは養殖農民が珠を持ち寄って取引し、その中から専業ブローカーが生まれ、やがて道端に定期的に市が立つようになり、それが常設市場に変わった。渭塘鎮と諸曁市の２つの常設市場が大きく発展し、専用の建造物が建てられた。2大市場以外の市は淘汰された。

江蘇、浙江省は中国淡水真珠生産量全体の７割近くを占める２大生産地である。そしてまた他省で生産される淡水真珠のほとんどがこの2大市場に集荷される。90年代前半まで江蘇省の渭塘珍珠市場の取引量が浙江省の諸曁市珍珠市場を上回っていた。90年代半ばから金額ベースで諸曁が逆転、近年は数量ベースでも諸曁が渭塘を大きく上回っている。

現在、このエリアの道路交通網は急速な整備が進み、車での移動が容易に出来るようになった。マーケットを訪れる外国人も増加している。

諸曁市珍珠市場、この建物は2000年11月に完成

渭塘珍珠市場、近年は観光収入の比率が増大